土風炉のカタチ、家族のカタチ

唐突ですがボク、結婚し家を出てあんまり実家には寄りついてなかったんですよ、
いろいろ思うこともあってね。
まぁそんな感じで親不孝街道一直線でしたが、年月は流れボクの両親も定年を迎えました。
たまには親孝行の一つでもと思い「定年退職パーティー」を企画、会場は
「土風炉 仙台東口店」 地図・クーポンはコチラ
を利用させてもらいました。
偏食な両親も食べられるだろうと思って、
「健康皿鉢と蒸しゃぶコース 飲放題付き4500円」を事前に予約。
まぁボク自身「軽い親孝行だ」ぐらいにしか考えていませんでしたけど。
ぎこちない会話と態度で始まる宴会、
しかし、宴会が進み様々な料理が出てくるにつれボクの気持ちは変わっていきました・・・

「お造り2種盛り」
「親孝行」そんな偽善にも似た気持ちを吹き飛ばすかのような鮮やかな色彩、
鮮度あふるるその素材の旨さが、そんな心の角を落としていくかのよう。

「健康豚せいろしゃぶ」
温野菜のしゃぶしゃぶがこんなに旨い、かつヘルシーだなんてびっくり!
偏食の両親がむしゃむしゃと食べてました。
シンプルながらも素材の良さをふんだんに生かしたこの料理、
気がつけば一人で全部食べちゃいそうそんな底なしのおいしさです。

「9品目健康皿鉢」
見た目は質素ながらも厳選され入念に料理された素材達、
上品さと懐かしさを兼ね備えた料理は気持ちまで楽しくしてくれます。
そして、この料理を見た瞬間、懐かしさにも似た想いが心の中を駆けめぐりました。
「家族が一つの食卓を囲む。これこそが家族の形なんだ・・・と」

大皿それは「自然の恵み、富、愛」それらの象徴。
大皿料理をみんなで取り、分け、与えるその行為それは家庭そのもの。
離ればなれになった家族が再び一つの食卓を囲む。
頻繁にある事ではないがそれ故に事の奇跡さを感じる、
これから先、何度食卓を囲めるのか?家族が家族であり続ける時間はどれだけあるのか?
そんなことを考えつつ脇に目をやると、そこに答えはありました・・・
あまり酒を飲まなくなった母が酔っぱらいながら嫁と楽しく話す姿、
それはボクの中のわだかまり、つかえを春の雪解けのようにゆっくりと溶かしていきました。
土風炉のおもてなしはボクに家族を思いやる気持ちを思い出させ、
柔らかな風をボクの心に吹き込んでくれました。
そんな気持ちで店を出た後の夜空はいつもよりも透き通って見えた、そんな気がします。

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